ピッチャーは野球の試合の行方を左右する重要なポジションのひとつですが、どのような人に向いているのでしょうか。
ピッチャーの役割と求められるスキル、ピッチャーを務めるために必要な練習とトレーニング方法を解説していますので参考にしてみてください。
野球におけるピッチャーとは?
マウンドと呼ばれる山の中央に、プレートと呼ばれる白い板が設置してあり、そのプレートの位置からバッターをアウトにするために、キャッチャーに向かってボールを投げるポジションで、スキルが高く一番信頼できるピッチャーはエースと呼ばれています。
ピッチャーは投手とも呼ばれており、野球ではピッチャーの良し悪しで試合展開が大きく変わるため、特に重要なポジションです。

野球を知らなくてもピッチャーはわかる、という人も多いですね!
ピッチャーの役回り
ピッチャーには大きく分けて3つの役回りがあり、役回りごとに求められるものが異なっているため、試合の状況を判断して対応できるように準備しておく必要があります。
では、野球のピッチャーにはどのような役回りがあるのか、具体的に見ていくことにしましょう。
先発(スターター)
試合のスタートを任せられる先発ピッチャーは、長いイニングを投げることが求められるため、安定して投げ続けることができる投球技術とスタミナが必要になります。
早いイニングで大量失点をしてしまうと、試合を壊してしまうことになりかねないため、先発ピッチャーの役回りは非常に重要です。
6イニング以上を投げて自責点を3点以内に抑えることをクオリティ・スタートと言い、先発ピッチャーの役回りを果たしたと評価される基準になっています。
それを上回る、7イニング以上を投げて自責点を2点以内に抑えることをハイ・クオリティ・スタートと言います。
先発ピッチャーはチームが勝っている状況で、5イニング以上を投げると勝利投手の権利を得ることができます。

自責点って何ですか?

自分がヒットを打たれたり、フォアボールなどで出塁したランナーが、ホームインした際に記録される失点のことで、エラーなどの場合は自責点が記録されないケースがあります。

そういう意味だったんですね!
中継ぎ(リリーフ)
先発ピッチャーが降板した後に投げるのが中継ぎのピッチャーで、試合展開やランナーの有無など様々な場面で登板するケースが多いため、対応力の高さと肉体的、精神的な強さが必要になります。
ロングリリーフと呼ばれる、先発ピッチャーが早いイニングで降板した後、長いイニングを投げるケースや、逆に1人のバッターを抑えるためだけに投げる、ワンポイントリリーフと呼ばれる役回りもあります。
また、後述する抑えのピッチャーの前に登板する、信頼できる中継ぎのピッチャーのことをセットアッパーと言います。
抑え(クローザー)
チームが勝っている状況で、最後に登板して試合を締めるのが抑えのピッチャーで、中継ぎに求められる能力に加え、高確率で三振を奪うことのできる決め球と力のある球威、安定した制球力が必要になります。
中継ぎのピッチャーの中で一番能力の高いピッチャーが抑えを担うため、打たれても代わりがいない、というプレッシャーとも戦わなければなりません。
その状況でリードを守り切ってチームを勝利に導くことから、抑えのピッチャーは守護神とも呼ばれています。
ピッチャーの役割

マウンドからボールを投げて、バッターをアウトにすることがピッチャーの役割ではないんですか?

それが一番の役割ですが、それ以外にも行わなければならないことがあるんです。

マウンドからボールを投げるだけではダメなんですね…。

他にも大事な役割があるため、どのようなことをする必要があるのか、具体的に解説していきます。
打球の処理
野球では、ピッチャーは“9人目の野手”と言われるように、投球後は守備ができる体勢を作り打球の処理に備える必要があります。
ピッチャーの後ろには内野手がいないため、打球の処理を怠るとピッチャーゴロでバッターをアウトにできた打球が、センター前ヒットになってしまいます。
また、相手チームがバントを仕掛けてくるようなケースでは、投球後に前方へ向かってダッシュをしてキャッチャーの指示した塁へ送球するため、素早い判断と動作で打球を処理しなければなりません。
カバーリングとバックアップ
自分が処理する必要がない方向へ打球が飛んだ際、投球後に立ったまま打球の行方を見ているようではピッチャーの役割を果たしたとは言えません。
ファーストへのゴロの打球の場合、ファーストが一塁ベースを踏むことができないケースに備えて、一塁へベースカバーに向かう必要があります。
また、ファーストゴロ以外の打球では、落球や悪送球になるケースに備えて内野手のバックアップに向かうため、素早い状況判断をして動くことができるように、守備フォーメーションを頭に入れておかなければなりません。

守備フォーメーションに関して詳細を知りたい方は以下をご覧ください。
牽制球
牽制球とは、野球でピッチャーがバッターに投球する前に、ランナーのいる塁にボールを投げることを言います。
ランナーのリードを小さくさせて動きを封じ、簡単に盗塁を試みることができないようにするのが主な目的ですが、バッターに送りバントのサインが出ている状況で牽制球を投げた際、バッターが一瞬バントの構えをするかもしれません。
また、バッターの集中力を切らす目的で牽制球を投げるなど、バッターとの駆け引きにも使用できるため、牽制球の投げ方をしっかりと身につけておく必要があります。

牽制球に関して詳細を知りたい方は以下をご覧ください。
ピッチャーに必要なスキル
自分も野球でピッチャーをやってみたい、と思っている人もいるかもしれませんが、誰もが簡単に務めることができるポジションではありません。
ピッチャーに求められるスキルを兼ね備えている人が、マウンドに立つことができてエースと呼ばれる存在になっていくのです。
では、野球でピッチャーを務めるにはどのようなスキルが必要なのか、具体的に見ていくことにしましょう。
コントロールの精度の高さ
優秀なバッターでも打率が4割を超えるケースが少ないように、難しいコースのボールがヒットになる確率は低く、技術も必要になってくるため、難しいコースに投げるコントロールの精度があると、打たれるリスクを最小限にすることができます。
また、コントロールが安定していると、無駄なフォアボールから自滅するようなこともなくなり、守備をしている野手のリズムも良くなるというメリットもあります。
速いボールを投げる肩の強さ
バッターにとってタイミングを合わせるのが難しく、打ちにくいのは速いボールで、その速いボールを投げることができる肩の強さがあると、ピッチャーを務めるうえで大きな武器になります。
ピッチャーの生命線はストレートで、ストレートがあるからこそ変化球を活かすことができるため、ストレートが速ければバッターはかなり苦戦するはずです。
変化球を投げる器用さ
変化球を投げるには、ボールの握り方から手首や腕の使い方、リリースをストレートを投げる時と変えなければなりません。
ボールの握り方、手首や腕の使い方が変わっても、ストレートと同じようにボールをリリースできる器用さがあると、思った通りの軌道を描く変化球を投げることができます。
ストレートを投げる時と同じ投げ方で変化球を投げることで、バッターがストレートなのか変化球なのか、判断するのが難しくなります。
下半身の安定感
ピッチャーは足を上げた後、ステップと同時にテイクバックをして腕を振りボールを投げる、という全身を使った投げ方をするため、特に下半身が安定しているとボールに全身の力を伝えることができます。
下半身が安定していないと投球フォームのバランスが崩れやすく、腕の力だけでボールを投げることになるため、球威も落ちてしまいます。
メンタルの強さ
周りに守っている野手がいるとはいえ、最後はひとりでマウンドに立ってボールを投げなければならない、ピッチャーは孤独なポジションでもあります。
フォアボールやヒットを打たれてピンチを招いたり、アウトにできる打球を野手がエラーやミスをして出塁を許すケースもあるかもしれません。
そのような状況になっても動揺することなく、プレッシャーにも負けないメンタルの強さもピッチャーには必要で、冷静さを保つことで常に自分本来の投球ができるようになります。
ピッチャーの投球フォーム

プロ野球でもピッチャーが色々な投球フォームで投げていますね!

自分の理想的な投げ方ができるように、足の上げ方とステップを試行錯誤して投球フォームを作っているからです。

そういうことなんですね!

足の上げ方とステップ以外の、投球動作に移行する前の始動の仕方は3種類、ボールのリリースの仕方は4種類あるため、ここではピッチャーの3種類の始動の仕方と4種類のリリースの仕方を具体的に解説していきます。
ピッチャーの始動の仕方
ワインドアップ
ワインドアップは、正面を向いて軸足をプレートに置き、反対の足を後ろに引きながら両腕を振りかぶって投球動作に移行する始動の仕方です。
全身を大きく使って勢いをつける投球フォームになるため、ボールに力が伝わりやすく球速アップや球威が増すことが期待できます。
ランナーが1塁や2塁にいるケースなどでは高確率で盗塁を許すことになってしまうため、ワインドアップの投げ方をしないようにしましょう。

なぜ盗塁はが成功しやすくなるんですか?

ワインドアップの投球フォームは牽制球を投げることができないため、両腕を振りかぶった瞬間に、ランナーがスタートを切ることができるからなんです。

なるほど!
ランナーがいる場合は気をつけないといけないですね!
ノーワインドアップ
ノーワインドアップは、正面を向いて軸足をプレートに置き、グラブを胸の高さや腰の位置で構え、反対の足を後ろに引いて投球動作に移行する始動の仕方です。
ワインドアップのように振りかぶらないため勢いが落ちますが、身体がぶれにくくコントロールが安定しやすい投球フォームになります。
ノーワインドアップもワインドアップと同様に、ランナーが1塁や2塁にいるケースなどでは牽制球を投げることができない投げ方です。
セットポジション
身体を横に向けて軸足をプレートに置き、グラブを胸の高さや腰の位置で構え、その体勢から投球動作に移行する始動の仕方がセットポジションになります。
軸足に体重を乗せた体勢から始動するため、下半身が安定して体重移動がスムーズになり、目線もぶれにくくコントロールの精度が上がる投球フォームです。
セットポジションが牽制球を投げることができる唯一の投げ方になるため、ランナーのいるケースではセットポジションの投球フォームが基本となります。
クイックモーション
足の上げ方など身体を大きく使う通常の投球フォームよりも、動きを小さくコンパクトにして、投球動作を素早く行うのがクイックモーションです。
主にランナーの盗塁を警戒するケースで、セットポジションの体勢からクイックモーションを使いますが、バッターのタイミングを外す目的で、通常の投球フォームと組み合わせて使用することもあります。

通常とは別の投球フォームになるため、クイックモーションだけを練習して身につけておくことが必要です。
ピッチャーのリリースの仕方
オーバースロー
オーバースローは、グラブの方向に身体が傾いた体勢になるリリースの仕方で、ボールを上から投げ下ろすような投球フォームです。
上から投げ下ろすため角度のあるボールを投げることができるのが特徴で、球速が出やすく、縦回転の変化球が投げやすい投げ方になります。

角度のあるボールってどういう効果があるんですか?

ボールが上から下に向かってくると、バットとボールの接点が少なくなります。
バットのスイング軌道上にボールがくるタイミングが少なくなるため、バッターは打ちにくくなるんです。

そういうメリットがあるんですね!
サイドスロー
ボールを持った手の方向に身体が傾いた体勢になるリリースの仕方で、腕の位置がグラウンドと平行に近いのがサイドスローの投球フォームです。
腕が横から出るため横回転の変化球が投げやすく、対角線に投げ分ける横の角度をつけた投げ方ができるのが特徴になります。
また、腕を肩よりも上げずに投げるため肩への負担が少なく、目線もぶれにくくコントロールのバラツキを防ぎやすい投げ方です。

サイドスローの投球フォームに関して詳細を知りたい方は以下をご覧ください。
スリークォーター
スリークォーターは、身体が直立した状態に近い体勢になるリリースの仕方で、腕の角度がオーバースローとサイドスローの中間から4分の3くらいの位置の投球フォームです。
身体を大きく捻るような動きがないため肩や肘、腰などの負担が少なく、バランスの良い身体の使い方でコントロールを安定させやすいのが特徴になります。
野球の練習でキャッチボールをした際、普通にボールを投げるとスリークォーターに近い投げ方になり馴染みやすいため、初めてピッチャーに挑戦するという人は、この投球フォームから試してみるといいでしょう。

英語のthree quarterからきているんですね!
アンダースロー
腰を大きく曲げて身体を倒したような体勢になるリリースの仕方で、腕の位置が水平よりも下にあるのがアンダースローの投球フォームになります。
腕を下から上に振り上げるような投げ方は、浮き上がってくるようなボールの軌道でバッターが打ちにくく、サイドスローと同様に腕を肩よりも上げずに投げるため、肩への負担が少ないのが特徴です。
また、アンダースローの投球フォームにしているピッチャーが少なく、バッターが見慣れていないため、アンダースローというだけで有利になります。

アンダースローの投球フォームに関して詳細を知りたい方は以下をご覧ください。
ピッチャーの投げる変化球の球種
野球のレベルが上がれば上がるほど、ピッチャーはストレートだけでバッターを抑えるのが難しくなるため、変化球をマスターしてストレートと組み合わせてバッターにタイミングを合わされないようにしなければなりません。
ピッチャーの投げる変化球は3つの系統に分けることができるため、ここでは変化球の球種を系統ごとに見ていくことにしましょう。
スライダー・シュート系の変化球
スライダー、シュート系は横方向に曲がる変化球で、以下の4つの球種があります。
- スライダー
- カットボール
- シュート
- ツーシーム
ボールをリリースした利き腕とは逆方向に曲がる
ストレートとほぼ変わらない球速で、バッターの手元でボールをリリースした利き腕とは逆方向に少し曲がる
ボールをリリースした利き腕の方向に曲がる
ストレートとほぼ変わらない球速で、バッターの手元でボールをリリースした利き腕の方向に少し曲がる
スライダーはバッターが引っかけるようなスイングをさせるのが目的で、シュートはバッターに向かって曲がっていくコースに投げて、窮屈なスイングをさせる目的で使用するのが一般的です。
カットボールとツーシームは、少しの変化でバッターにバットの芯を外したスイングをさせる目的で使用するのが一般的な変化球になります。
カーブ・シンカー系の変化球
カーブ、シンカー系は曲がりながら落ちていく変化球で、以下の4つの球種があります。
- カーブ
- スローカーブ
- ナックルカーブ
- シンカー
ボールをリリースした利き腕とは逆の方向へ、山なりの軌道で曲がりながら落ちていく
カーブよりも遅い球速でボールをリリースした利き腕とは逆の方向へ、山なりの軌道で曲がりながら落ちていく
カーブよりも速い球速でボールをリリースした利き腕とは逆の方向へ、山なりの軌道で曲がりながら落ちていく
ボールをリリースした利き腕の方向に、曲がりながら落ちていく
カーブはバッターのタイミングを外す目的で使用するのが一般的で、球速を遅くして変化量を大きくさせたのがスローカーブ、ボールの握り方で球速を速くして変化量も大きくさせたのがナックルカーブになります。
シンカーはマスターしているピッチャーが少なくバッターが見慣れていないため、決め球として使用しても十分に通用する変化球です。

カーブとナックルカーブの投げ方に関して、具体的に知りたい方は以下をご覧ください。
フォーク系の変化球
フォーク系はバッターの手元で縦方向に落ちる変化球で、以下の4つの球種があります。
- フォーク
- スプリット
- チェンジアップ
- ナックル
ストレートと同じ軌道で、バッターの手元までくると減速して落ちる
フォークよりも速い球速で、ストレートと同じ軌道からバッターの手元で少し落ちる
ストレートに近い軌道からバッターの手元に近づくにつれて、球速が落ちながら沈んでいく
空気抵抗を大きく受けて、左右に揺れるように不規則な変化をしながら沈んでいく
フォーク、スプリット、チェンジアップは、バッターの手元で落ちるためバッターが空振りをしやすく、野球で多くのピッチャーが決め球として使用しています。
ナックルは投げるたびに異なる変化をするため、投げたピッチャーもどのような変化をするのか予測できない特殊な球種で、マスターできれば強力な武器になりますが、ボールの握り方が独特で難易度は高めです。

チェンジアップとナックルの投げ方に関して、具体的に知りたい方は以下をご覧ください。
ピッチャーに関するルール
野球のルールは多く複雑で理解するのに苦労しますが、ピッチャーに関するルールもあるため、ピッチャーを務めるにはそのルールも把握しておかなければなりません。

ピッチャーは覚えることが多くて大変なんですね…。

そのため、ここではピッチャーに関するルールを具体的に解説していきます。
ピッチャーのルール①ボーク
ボークとは、ピッチャーの投球時や牽制時、送球時の動作などに対する反則行為のことで全部で13種類あり、ピッチャーがバッターやランナーを騙したり、惑わしたりして攻撃側が不利益を受けるのを防ぐためのルールです。

ボークになるとどうなるんですか?

ランナーがいる場合は先の塁へひとつ進塁が許され、ランナーがいない場合はボールカウントのボールがひとつ増えて、1球ボール球を投げた扱いになります。

注意しないといけないですね!
ピッチャーのルール②危険球
危険球とは、ピッチャーが故意にバッターを狙って投球する行為で、審判が危険球と判断した場合、以下のいずれかの処理が行われます。
■ピッチャーの退場
■ピッチャーと監督の退場
■同様の行為を再度行った場合は退場処分にする旨の警告
また、ピッチャーが故意ではない投球がバッターの顔や頭部付近、ヘルメットに当たったケースでも、審判が危険球と判断した場合は上記の処理の対象となります。
ピッチャーのルール③振り逃げ
振り逃げとは、3ストライク目の投球をキャッチャーが後逸、落球した際に、バッターが1塁へ進塁を試みることで、バッターが空振りをせずに見逃しても成立するルールで、以下のケースで振り逃げが適用されます。
■無死または一死で1塁にランナーがいない
■ランナーの有無に関係なく二死の場合
ボールを持った野手がバッターにタッチするか、1塁へ送球してアウトにしない限り三振の扱いにならず、バッターは1塁に残ることができます。

後逸ってなんですか?

捕球できずにボールを後ろにそらしてしまうことを後逸(こういつ)と言います。

そういう意味なんですね!
ピッチャーのルール④投手交代
ピッチャーを交代させる場合もルールがあり、チームの判断で自由に交代を行うことはできず、以下の交代が可能な条件のどちらかを満たしていなければなりません。
■1人のバッターに投球してアウトにするか、ヒットやフォアボールなどで出塁を許す
■牽制球などでランナーをアウトにしてそのイニングを終了させる
ただし、登板したピッチャーが負傷したり病気などのアクシデントが発生した場合は、1人のバッターと対戦していなくても、交代を行うことができるルールになっています。

メジャーリーグでは、最低でも3人のバッターと対戦しなければならないルールに変更されました。
ピッチャーのルール⑤使用するグラブ
ピッチャーの使用するグラブにもルールがあることに驚いている人もいるかもしれませんが、バッターがボールを見にくくなるのを防ぐために、白色と灰色以外の一色のグラブにする必要があります。
縁取り、締め紐、縫い糸はグラブ本体と異なる色でも問題ありませんが、白色と灰色以外の色にしなければなりません。

グラブを買う時は気をつけないといけないですね!
ピッチャーを務めるために必要な練習方法
野手であれば、バッティングの練習や守備の練習で野球の技術の向上を図りますが、ピッチャーも練習を行わなければ、投球の技術を向上させることができません。
ピッチャーしか行わないようなトレーニング方法もあるため、ここでは野球でピッチャーを務めるにはどのような練習をする必要があるのか、具体的に見ていくことにしましょう。
投球フォームを固めるシャドーピッチング
シャドーピッチングとは、タオルをボールに見立てて握り、投球動作だけを繰り返し行う練習方法でボールは投げません。
ボールを投げると、ボールを投げることに意識が向いてしまうため、シャドーピッチングの練習で投球フォームの問題点を確認できるようにします。
投げるたびに投げ方が変わってしまうとコントロールが安定しないため、足を上げてから体重移動、そしてリリースまでの流れをチェックしてバラツキをなくし、バランスのとれた投球フォームになるように固めていきます。

シャドーピッチングに関して詳細を知りたい方は以下をご覧ください。
コントロールの精度を上げるパラボリックスロー
パラボリックスローとは、5mから10mほど離れた場所にボールが入る物を置き、その中に山なりで投げたボールを入れる練習方法です。
山なりの放物線を描く軌道のボールを投げることで、目標までの距離感をつかむトレーニングになり、この距離感を鍛えると投げ方の力加減を調整する能力が身につき、コントロールの精度が上がるようになります。

なぜパラボリックスローって言うんですか?

パラボリックは「放物線」という意味からそう呼ばれています。

英語のparabolicからできているんですね!
全身を使って投げることを意識した遠投
遠投は投球練習のように投げるのではなく、全身を使って力強く投げることを身につける練習方法で、肩を強くする効果も期待できます。
投球フォームの全体のバランスをチェックしながら、しっかりと体重移動を行い下半身を使って投げるようにします。
実戦感覚を養う投げ込み
投げ込みの練習は単純にボールを投げるのではなく、アウトコースやインコース、高めや低めといった、狙ったコースに投げ分けることができるようにして実戦感覚を養っていきます。
また、ランナーがいるケースを想定して、クイックモーションの投球フォームでも狙ったコースに投げることができるように練習しましょう。
下半身を強化するトレーニング
下半身を強化するにはランジが効果的で、以下の手順で行うトレーニング方法です。
①背筋を伸ばし両足を肩幅まで開いた状態で立つ
②片足を前へ踏み出して腰を落とした後、立ち上がって元の体勢に戻る
③逆の足を前へ踏み出して腰を落とした後、立ち上がって元の体勢に戻る
④手順②と③を繰り返す
足を前へ踏み出してから元の体勢に戻るまでの間、背筋は伸ばしたままにするのがコツで、ダンベルを持てば負荷をかけることもできます。

ランジは投球動作に近い下半身の動きをするため、投球動作に必要な下半身の筋肉を効率良く鍛えることができるトレーニング方法なんですね。
体幹を鍛えるトレーニング
体幹を鍛えるにはプランクが効果的で、以下の手順で行うトレーニング方法です。
①うつ伏せになり両肘を90度に曲げて肩の真下に置く
②目線を下に向けてつま先を立て、肘とつま先で身体を支えながら腰を浮かせる
③頭、背中全体、腰、踵が一直線になる体勢にする
④呼吸を止めずに手順③の体勢を20秒から30秒キープする
⑤手順③と④を繰り返す
身体が一直線になるようにお腹とお尻に力を入れるのがコツで、1回の時間は短くして回数を増やすことに重点を置くようにしましょう。
チームから信頼されるピッチャーを目指そう!
点をとらないと勝つことができないのが野球ですが、点をとられなければ負けない、という考え方もできます。
常に大量リードで投げることができればピッチャーも楽ですが、“バッティングは水物”と言われるように、大量リードではなく僅差の試合展開で投げる方が多くなります。
ピッチャーの投球が安定していれば、1点とれば勝てるというチームへの安心感になり、バッティングのプレッシャーからも解放されて試合を進めることが可能で、戦術も確実性を重視することができます。
野球でピッチャーをやりたいという人は、ここまで解説してきたピッチャーの役割や投球フォーム、練習方法を参考にして、チームから信頼されるエースを目指してください。







































