少年野球で攻撃に関する練習にはどのようなメニューがあるのでしょうか。
少年野球の試合で活かすことができるように、実践したい基礎となる練習メニューを10種類の項目に分け、具体的な練習方法と上達するコツを解説していますので参考にしてみてください。
- 少年野球で練習を効率良く指導するコツ
- 少年野球で基礎となる攻撃時に役立つ練習と上達させる方法
- 少年野球の攻撃時に必要な練習メニューと上達させる方法①
- 少年野球の攻撃時に必要な練習メニューと上達させる方法②
- 少年野球の攻撃時に必要な練習メニューと上達させる方法③
- 少年野球の攻撃時に必要な練習メニューと上達させる方法④
- 少年野球の攻撃時に必要な練習メニューと上達させる方法⑤
- 少年野球の攻撃時に必要な練習メニューと上達させる方法⑥
- 少年野球の攻撃時に必要な練習メニューと上達させる方法⑦
- 少年野球の攻撃時に必要な練習メニューと上達させる方法⑧
- 少年野球の攻撃時に必要な練習メニューと上達させる方法⑨
- 少年野球の攻撃時に必要な練習メニューと上達させる方法⑩
- チーム力アップのために効果的な練習メニューを実践しよう
少年野球で練習を効率良く指導するコツ
少年野球では、基礎となる練習メニューや上達させる方法は、自分で学ぶよりも教えてもらって覚えるケースが多くなりますが、少年野球をやっている小学生の子供は、根気がなく集中力が持続しないため、教える側がうまく対応しなければなりません。
このため、単調な練習で飽きてしまうことがないように、ひとつの練習時間を短くして、様々な練習メニューやトレーニングをさせるのがコツです。
また、少年野球で指導する立場の監督やコーチ、少年野球をやっている自分の子供に教えたいという親御さんは、練習で間違ったことを教えないようにすることが重要で、特にバッティングや守備などの技術的なことは、しっかりと理解したうえで教える必要があります。
少年野球で基礎となる攻撃時に役立つ練習と上達させる方法
野球では守備も大事ですが、数少ないチャンスを活かして得点をあげることができるような攻撃力も必要になります。

確かに点をとらないと試合に勝つことができないので、バッティング練習で攻撃力をアップさせないといけないですね!

そうなんですが、単純に打つだけでは得点をあげるのは難しいため、少年野球でもバッティング練習だけではなく、それ以外の攻撃に関する練習メニューやトレーニングを行い、様々な状況に対応できるようにしておくことが重要なんです。

バッティング練習だけではダメなんですね…。

このため、ここでは少年野球の攻撃に関して基礎となる練習メニューと、上達させるための方法を解説していきます。
少年野球の攻撃時に必要な練習メニューと上達させる方法①
俊敏性と瞬発力を鍛えるショートダッシュの練習
野球では、攻撃時には打った後に一塁へ走り、塁上にいる場合は先の塁へ向かって走り、守備時にも打球に反応してボールを追うため、走力をアップさせるトレーニングは必要不可欠です。
また、素早い状況判断を行い動くことができる俊敏性と瞬発力を鍛えるトレーニングも重要になるため、10mから20mほどの短い距離を繰り返し走る、ショートダッシュを少年野球の練習メニューに取り入れるようにしましょう。
15分を目安にして、最初の2歩、3歩を特に意識して勢いよくスタートを切るのがコツで、複数の人数で同時に走る方法にすると競争心が生まるため、より効果的になります。
少年野球の攻撃時に必要な練習メニューと上達させる方法②
ボールを見る意識付けを行うキャッチボールの練習
バッティングでしっかりとミートするには、ボールをよく見ることが重要になるため、ボールを見ることを常に意識するような練習メニューが必要です。
キャッチボールは野球で基礎となる練習方法のひとつですが、キャッチボールをする際にワンバウンドのボールを投げると、通常の返球よりもボールの軌道が大きく変わり、ボールをよく見ないと捕球できないため、ボールを見る意識付けができるようになります。
少年野球の練習では15分を目安にして、通常の返球とワンバウンドの返球を交互に投げるキャッチボールを行うと効果的です。
少年野球の攻撃時に必要な練習メニューと上達させる方法③
実戦を想定した走塁の練習
少年野球を含め、野球では走塁も大事な攻撃手段で、速く走ることだけではなく、進塁するのか帰塁するのか、という判断を素早く行い、無駄のない走塁をすることが重要になります。
素早い状況判断でシングルヒットをツーベースヒットにすることもできるため、好走塁はヒットを打つのと同じくらいの価値があるのです。
このため、ここでは少年野球でどのような練習メニューやトレーニングを行うと走塁を上達させることができるのか、走塁全般に関して具体的に解説していきます。
ベースランニングの練習
走塁時に理想的な走塁ラインを通るように走らないと、セーフになるケースでもアウトになるリスクが高まり、特に少年野球ではランニングホームランも期待できるため、練習メニューにベースランニングを取り入れる必要があります。
ベースランニングの練習を行う際、本塁からスタートを切り一塁へ向かって直線的に走り、ベースの手前で少し外側に膨らんで左足でベースの角を踏むのがコツです。
各塁のベースは左足で角を踏むことを意識して、15分を目安にベースランニングを繰り返すことで、ロスのないスムーズな走り方が身につくようになり、走塁が上達していきます。

ベースランニングの練習は走力をアップさせるトレーニングにもなります。
リードからスタートを切るタイミングを覚える盗塁の練習
野球で盗塁を試みる際、リードを大きくとることも必要ですが、スタートが遅いと成功する確率がかなり低くなってしまうため、少年野球でもタイミング良くスタートを切ることができるようにしなければなりません。
盗塁でタイミング良くスタートを切るには、リードをした後にピッチャーの軸足を見るのがコツで、軸足が動いた場合は牽制球を投げる可能性があるため帰塁し、軸足ではない方の足が動いた場合は投球動作に移行するため、そのタイミングでスタートを切ることができるように練習しましょう。
シャッフルで第2リードをとりスタートを切る練習
第2リードとは、最初のリードからさらにリードをとり、先の塁との距離を短くすることで、シャッフルとは、サイドステップをしてリードをとることで、上の図では小さく跳ねるように移動していますが、すり足のように右足に左足を引きつけた後、右足を先の塁の方向へ踏み出して移動する方法もあります。
第2リードをとると先の塁に速く到達できるため、少年野球でもトレーニングを行い身につけておくことが必要です。
シャッフルで第2リードをとり、バッターが打ったらすぐにスタートを切り、バッターが打たなかった場合はすぐに帰塁する、という動作を繰り返し練習することで、打球に対する反応が良くなっていきます。
スライディングの練習
ベースに到達する際に急にベース上で止まろうとすると、走るスピードが落ちるだけではなく、怪我をしてしまうリスクが高くなるため、少年野球でもスライディングをしてベースに到達できるようにしておくことが重要です。
特に小学生の子供の場合、最初は恐怖心を抱く可能性があるため、芝生の上など滑りやすい場所で短い距離を走ってスライディングをする練習メニューを行い、少しずつ慣れるようにしていきます。
スライディングのやり方は、身体を斜めにして体勢を低くした後に片方の足の膝を曲げ、もう片方の伸ばしている足の下に入れて滑ります。

スライディングのやり方に関して詳細を知りたい方は以下をご覧ください。
少年野球の攻撃時に必要な練習メニューと上達させる方法④
バッティングの基礎となる素振りの練習
キャッチボールと同様に、素振りも野球では基礎となる練習方法のひとつで、バッティングの基本を身につけるために非常に重要になります。
少年野球でも打撃力をアップさせるには素振りの練習が必要ですが、何も考えずにただバットを振るだけはあまり効果を得ることができないため、素振りを行う際にどのような練習メニューを実践すれば効果的なのか、具体的に見ていくことにしましょう。
バッティングフォームを固める素振りの練習
少年野球でバッティングを上達させるには、バッティングフォームを固める素振りの練習を行うことが必要で、重要なポイントは以下になります。
➀すぐにスイングできるようにバットの位置がトップの近くになるように構える
②軸足にしっかりと体重を乗せてタメを作る
③テイクバックでステップと同時にスイングしないように割れを作る
④最短距離でスイングするためバットをグリップから出す
⑤両脇を閉めてインサイドアウトのスイング軌道にする
⑥最後のフォロースルーは肘を伸ばして前を大きくする
各ポイントをチェックしながら最初は素振りを30回行い、その後に50回、100回と徐々に素振りの回数を増やしてバッティングフォームを固めていくのがコツです。

トップ?割れを作る?インサイドアウト?

トップとはスイングを開始する位置のことです。
割れとは、テイクバックで腕はキャッチャー方向へ動きトップの位置へ、それと同時にステップで足は逆にピッチャー方向へ踏み出します。
この上半身と下半身が反対方向への動きをしている状態のことを言います。
インサイドアウトとは、バットが身体の近くを最短距離で通ることで、加えてバットをグリップから出すと、バットのヘッドが遅れて出るため、バットがしなるような力強いスイングもできるんですね。

なるほど!
そういう意味だったんですね!

バッティングフォームに関して、より具体的に知りたい方は以下をご覧ください。
ボールを打つことを意識した素振りの練習
バッティングフォームが固まっている場合は、ボールを打つことを意識した素振りを練習メニューに取り入れると効果的ですが、少年野球をやっている子供はボールの軌道をイメージするのが難しいため、バットを横に持った状態で前でしゃがみ、バットの先端をボールに見立ててスイングするようにします。
この練習では、バットの先端をアウトコースやインコース、高めや低めのボールになるように動かすのがコツで、最初は各コースに対して10回ずつ素振りを行い、バットの先端をとらえるようにスイングできているかチェックしながら、徐々に回数を増やしていきます。
少年野球の攻撃時に必要な練習メニューと上達させる方法⑤
ティーバッティングの練習
トスされたボールをセンター方向に打ち返すティーバッティングは練習メニューも豊富で、素振りの練習で固めたバッティングフォームを、実際にボールを打って感覚を確認したり、修正したりする方法としても使用できる、素振りと同様に基礎となる練習方法です。
バッティングを上達させるにはティーバッティングも重要になるため、ここでは少年野球でティーバッティングを行う際の基礎となる練習メニューと、上達させる方法を具体的に解説していきます。
バッティングティーでボールを打つティーバッティングの練習
少年野球の練習メニューにバッティングティーを使用したティーバッティングを取り入れると、ボールを固定して打つことができるため、バッティングフォームを崩さずにボールをミートするコツをつかみやすくなります。
まずはバッティングティーを真ん中のコースになる位置に置いて30球打ち、確実にミートできるようになったら、バッティングティーの位置や高さを変えて30球打つ、という方法でティーバッティングを行い、どのコースに対しても確実にミートできるように繰り返し練習します。
ミートポイントで打つコツをつかむティーバッティングの練習
バッターと対角の位置からトスされたボールを打つティーバッティングは、野球で一番オーソドックスで基礎となる練習方法で、動くボールに対してミートするコツをつかむことができるため、少年野球でもこのティーバッティングは重要な練習メニューのひとつになります。
最初は50球打つようにして、安定したスイングでミートできるようになったら、トスするボールのスピードに変化をつけて、バットを振るタイミングが変わってもボールをとらえることができるようにしていきます。
少年野球の攻撃時に必要な練習メニューと上達させる方法⑥
ロングティーの練習
トスしてもらったボールを打つのはティーバッティングの練習と同じですが、ロングティーはネットを使用しないのが特徴で、ボールを遠くへ飛ばすコツをつかむための練習メニューになります。
また、ボールを続けて打つことで下半身を強化するトレーニングにもなり、スイングスピードをアップさせる効果も期待できるのが特徴です。
バッティングを上達させるにはボールを遠くへ飛ばす技術も必要ですが、ロングティーの練習は特に少年野球の場合、バッティングフォームを崩す原因になってしまうため、どのような方法で行う必要があるのか、具体的に見ていくことにしましょう。
ボールを遠くへ飛ばすことを意識したロングティーの練習
少年野球でロングティーの練習を行う際、遠くへ飛ばそうと意識し過ぎると体重移動に移行せずに腕の力だけで打とうとしてしまい、ドアスイングにもなりやすいため、バッティングフォームを崩さないようにしっかりと体重移動を行い下半身を使ってスイングすることを意識して、30球ボールを打つようにしましょう。
バットは少年野球の試合で使用しているものよりも少し軽めのバットでロングティーを行うのがコツで、スイングスピードが上がるためボールを遠くへ飛ばすバッティングを覚えることができるようになります。

ドアスイングについて詳細を知りたい方は以下をご覧ください。
少年野球の攻撃時に必要な練習メニューと上達させる方法⑦
バットコントロールを覚えるトスバッティングの練習
トスバッティングはペッパーとも言いますが、近い距離からボールを軽く投げてもらい、投げた人がワンバウンド、またはノーバウンドで捕球できるように打ち返す練習方法で、ティーバッティングやロングティーのようにトスされたボールではなく、投げてもらったボールを打つため、より実戦に近い状態でミートポイントの感覚をつかむことができます。
少年野球でトスバッティングの練習を行う場合、15分を目安に以下のように少しずつレベルを上げていくのがコツです。
①ピッチャーに打ち返すことができるようにスイングする
②ワンバウンドでピッチャーに打ち返すことができるようにスイングする
③どのコースに対してもワンバウンドでピッチャーに打ち返すことができるようにスイングする
確実にワンバウンドでピッチャーに打ち返すことができるようになると、ミートポイントで打つためのバットコントロールが身につき、バッティングが上達していきます。

なんでペッパーって言うんですか?

何度も打ち返す様子が、コショウを振りかけているように見えることから、ペッパーと呼ばれています。

英語のpepperからきてるんですね!

pepperには「浴びせる」という意味もあるため、トスバッティング以外にも内野の守備練習など、俊敏性を鍛える練習もペッパーと呼んだりします。

そういう意味合いで使うんですね!
少年野球の攻撃時に必要な練習メニューと上達させる方法⑧
フリーバッティングの練習
フリーバッティングの練習は、一番実戦に近い状況でバッティングが可能なため、他の練習で覚えてきたことを、実際に少年野球の試合でもできるように最終チェックする場所になります。
文字通り自由にバッティングができる練習のため、楽しいから好きという子供も多いかもしれませんが、何も考えずにバットを振っていてはあまり効果的ではないため、どのような方法で行う必要があるのか、具体的に解説していきます。
集中力を身につけるフリーバッティングの練習
少年野球を含め、野球の試合ではヒットを打つことができる確率の高い、絶好球と呼ばれるボールは1打席に1球あるかないかで、バッティングを上達させるにはその絶好球を見逃さずにスイングできる集中力が必要になるため、1球も無駄にせずに1球を大事にしてフリーバッティングを行うのがコツです。
グラウンド全体を使用するフリーバッティングの練習は、多くても20球程度しか打つことができず時間も限られてしまうため、試合で打席に立った時と同様に1球ごとにしっかりとミートできるように意識することで、集中力を身につけるトレーニングができるようになります。

バッティングの練習方法に関して、より具体的に知りたい方は以下をご覧ください。
少年野球の攻撃時に必要な練習メニューと上達させる方法⑨
バントの練習
ヒットを打ち続けて得点できれば理想的ですが、野球ではただ打つだけのような戦術で点をとるのは難しいため、少年野球でも試合の状況に応じてバントを効果的に使い、少しでも得点できる確率を上げることが重要になります。
このため、ここでは少年野球でバントが上達するには、どのような練習メニューを行えばいいのか、具体的に解説していきます。
構え方の基礎を覚えるバントの練習
バントを上達させるには、バントの構え方の基礎を覚える練習を行うことが必要で、重要なポイントは以下になります。
■バットのグリップの上の部分を前の手で握る
■バットの芯より少し下の部分を支えるように後ろの手で持つ
■バットは顔の下に固定する
■少し膝を曲げて構える
バントをする際、目線が変わってしまうためバットは動かさないようにして、膝を上下に曲げてボールの高さに合わせることが重要です。
ピッチャーの投球後に後ろの足を後方に引いてバントをしますが、バットにボールが当たらない場合、または後述するスクイズのケースでは確実にバットにボールを当てる必要があるため、身体が正面を向くようにして構えるとボールが見やすくなるため、うまくバントができるようになります。
小学生の子供の場合、バットと顔の距離が近く恐怖心を抱く可能性があるため、最初は少年野球のトスバッティングの練習時にバントをして慣れるようにしていきます。

指にボールが当たってしまう可能性があるため、後ろの手でバットを鷲掴みのように握らないようにしましょう。
ボールを転がす方向を意識したバントの練習
構え方の基礎を身につけてバントができるようになったら、意図した方向へボールを転がすことができるように、より実戦に近い状況でバントの練習を行います。
特に送りバントは、ランナーを進めるために相手チームの守備位置を確認してバントをする必要があるため、少年野球でフリーバッティングの練習時にバントの練習メニューを取り入れて感覚をつかんでいきます。
バントをする際、バットのヘッドを上に向けバットが斜めになるように構え、バットのヘッドをボールを転がしたい方向へ向けるのがコツで、バットのヘッドが下がってしまうと、フライやファールになりやすくなるため注意が必要です。
セーフティバントの練習
セーフティバンドとは、送りバントとは異なり自分が出塁するためにするバントのことで、一塁へ走る体勢になりながらバットにボールを当てる必要があり難易度が高いですが、少年野球のグラウンドは塁間が短いため、足の速い小学生の子供であれば出塁できる確率が上がります。
セーフティバントができるようになると、相手チームを揺さぶる大きな武器として使えるため、フリーバッティングの練習時にセーフティバントを繰り返し行い、一塁線や三塁線、セカンドの前にうまく転がすコツをつかむようにします。

一塁までの距離が短くなるため、左バッターの方が成功しやすくなります。
少年野球の攻撃時に必要な練習メニューと上達させる方法⑩
実際の試合を想定した練習
実戦形式の練習メニューは、守備につく人を入れて試合に近い状況で30分から40分を目安に行うため、実際に少年野球の試合で起こるようなケースを想定した練習ができるのが特徴です。
また、ランナーを置くことで細かな戦術に関する練習を行うことも可能で、少年野球でさらに上達したプレーができるようになります。
では、上達したプレーを少年野球でするには、どのような練習メニューを行う必要があるのか、具体的に見ていくことにしましょう。
ヒットエンドランの練習
ヒットエンドランとは、ランナーが盗塁をするのと同時にバッターが打つ戦術で、ヒットを打つことができればチャンスが一気に広がりますが、失敗するリスクもあるため以下のポイントが重要になります。
- バッター
- ランナー
■空振りをしないこと
■バットを叩きつけるようにスイングしてゴロを打つこと
■打球がフライやライナーになった場合に帰塁できるように、盗塁時にバッターを見ること
最初は空振りをしないように、バットにボールを当てることを最優先にして練習を行い、うまく打つことができるようになったら、盗塁したランナーをより先の塁へ進めるために、右方向へゴロを打つことを意識してスイングするようにします。
スクイズ(バントエンドラン)の練習
3塁ランナーが盗塁をするのと同時にバントをすることをスクイズ、バントエンドランは1塁または2塁ランナーが盗塁をするのと同時にバントをすることで、少年野球ではスクイズで得点できる確率が高いため、練習メニューに取り入れる必要があります。
ヒットエンドランと同様に失敗するリスクがあるため、バッターはバットにボールを当てて転がすことが重要で、特にスクイズの場合はバットにボールを当てることができないと、ランナーがアウトになってしまう可能性が非常に高くなります。
また、バントがフライになるとダブルプレーで大きなチャンスを失うことになりかねないため、繰り返し練習を行いどのコースに対してもしっかりとバントができるようにしていきます。
タッチアップの練習
タッチアップとは、野手がフライを捕球した後、塁上にいるランナーが先の塁へ進塁を試みることで、ランナーは野手がフライを捕球するまでベースを踏んでいなければならないルールがあるため注意が必要です。
フライが上がった際にランナーはベースを踏んだ体勢で待機し、野手がフライを捕球した瞬間にスタートを切る、というのがタッチアップの流れになります。
フライが上がった段階で、タッチアップを狙えるケースではベースを踏んだ体勢で待機、タッチアップが難しいケースでは野手がエラーすることを想定して塁間で待機する、という動きを練習で身につけることができるようにしていきます。

フライを捕球する前にベースから離れてスタートを切っていた場合はどうなるんですか?

相手チームが気づいて審判に申告するとアウトになります。

タッチアップをする場合は気をつけないといけないですね!
チーム力アップのために効果的な練習メニューを実践しよう
少年野球は限られた環境で練習を行うケースが多く、中学野球や高校野球のような練習時間を設けることが難しいため、グラウンド内のスペースを有効活用して効率良く練習メニューを消化しなければなりません。
また、小学生の子供が複雑な野球のルールを覚えて身につけることができるような練習メニューを取り入れることも重要になります。
チーム力をアップさせることができるように、ここまで解説してきた野球が上達する練習メニューや効果的なトレーニング方法を参考にしてみてください。