バッターボックスのサイズとルール!立ち位置を変える効果とは?

バッターボックス

野球をした際にバッターボックスの立ち位置を気にしていますか?
バッターボックスの立ち位置を変えるだけでさまざまなボールに対応しやすくなります。
野球におけるバッターボックスの立ち位置のポイント、ルールを解説していますので参考にしてみてください。

バッターボックスのサイズ

バッターボックスのサイズ

早速、バッターボックスの立ち位置について考えていきたいところですが、まずは野球におけるバッターボックスのサイズを確認しておきましょう。

バッターボックスの幅:121.92cm
バッターボックスの長さ:182.88cm
どちらもラインの幅(7.62cm)を含めたサイズです。

バッターボックスのサイズって、なんでこんな中途半端な数値なんですか?

野球はアメリカ発祥のスポーツのため、フィートとインチを単位にしてサイズが決められているからなんです。
1フィートは30.48cm、1インチは2.54cmなので、このような中途半端な数値になっているんですね。

なぜバッターボックスの立ち位置を変えるのか

野球をする際、ほとんどの人がバッターボックスの立ち位置やサイズをあまり気にしていない傾向が見られます。

しかし、バッターボックスの立ち位置を変えることは、野球において今まで打つのに苦労していた、苦手にしていたコース、球種にも対応できるようにするための重要な要素のひとつになっているのです。

ほとんどの人がバッターボックスで同じ位置に立っているため、実際に野球で打席に立つ際に、バッターボックスの中央付近の土が柔らかくなっている、または足の形の窪みができている、というグラウンドが存在しています。

バッターボックスの立ち位置を変えるメリット

バッターボックスのサイズを考えて立ち位置を決める…面倒臭い、野球をする際は何も気せずバッターボックスの真ん中に立てばいい、と思うかもしれません。
しかし、野球をする際はバッターボックスのサイズを最大限に有効活用するべきで、それを行わないでいることは非常に勿体無いことです。

それだけバッターボックスの立ち位置を変えることには価値があり、多くのメリットを得ることができるため、ここではバッターボックスの立ち位置を変えるメリットを具体的に見ていきます。

ピッチャー寄りの立ち位置

バッターボックス

バッターボックスのサイズの上半分くらいを使用するイメージでバッターボックスに立つと、ピッチャーとの距離が近くなるため、変化球などの遅いボールに対応しやすくなります

実際に野球をした際に、ボールをとらえるタイミングが早すぎてファールになる打球が多くなっている、というようなケースに効果的です。

ピッチャーが投球してからボールが手元にくるまでの時間が早くなるため、バッターボックスの立ち位置を真ん中にしている時と同じタイミングで打っても、ボールをとらえやすくなるというメリットがあります。

キャッチャー寄りの立ち位置

バッターボックス

バッターボックスのサイズの下半分くらいを使用するイメージでバッターボックスに立つと、ピッチャーとの距離が遠くなるため、早いボールに対応しやすくなります

実際に野球をした際に、振り遅れている打球が多くなっている、というケースに効果的です。
ピッチャーが投球してからボールが手元にくるまでの時間が遅くなるため、バッターボックスの立ち位置を真ん中にしている時と同じタイミングで打っても、ボールをとらえやすくなります。

バッターボックスの立ち位置を真ん中にしている時よりもボールを長く見ることができるため、ストライクとボールの見極めがしやすくなるメリットもあります。

ホームベースに近い立ち位置

バッターボックス

バッターボックスのサイズを縦半分にして、ホームベース寄りの方を使用するイメージでバッターボックスに立つと、アウトコースのボールに対応しやすくなります

実際に野球をした際に、アウトコースが打ちにくくなっている、というケースや、アウトコースが苦手という人に効果的です。
また、ホームベースの近くに立っているため、デッドボールで出塁できる確率が高くなるというメリットもあります。

ただ、あまりにもホームベースに近づきすぎると、逆にインコースのボールが窮屈になってしまうので注意しないといけないですね。

ホームベースから遠い立ち位置

バッターボックス

バッターボックスのサイズを縦半分にして、ホームベースから遠い方を使用するイメージでバッターボックスに立つと、インコースのボールに対応しやすくなります

実際に野球をした際、インコースのボールにつまってしまう打球が多い、というケースや、インコースが苦手という人に効果的です。
また、遠くなったアウトコースを意識することで、体が開くのを防ぎやすいというメリットもあります。

ただ、あまりにもホームベースから離れすぎてしまうと、アウトコースのボールにバットが届かなくなってしまうので注意しましょう。

状況に応じて立ち位置を変える

バッターボックス

野球をしている際に発生する状況に応じて、1球ごとにバッターボックスの立ち位置を変える、という考え方もあります。

例えば、ランナーがいてピッチャーがクイックモーションで投げてくるため、少しタイミングが遅れていると感じたら、バッターボックスの立ち位置をキャッチャー寄りに変えるのも対応する手段のひとつです。

あるいは、エンドランを実行するようなケースでは、バッターボックスの立ち位置をホームベースに近づけると、さまざまなボールに対応しやすくなり、空振りするリスクを減らすことができます。

自分の強みを活かすバッターボックスの立ち位置

野球でバッターボックスの立ち位置を変えることは、自分の強みをより活かすための方法のひとつでもあります。

足が速い、パワーがある、バッターにもさまざまなタイプがありますね!

野球におけるバッターボックスの理想的な立ち位置を、次はバッターのタイプ別に見ていくことにしましょう。

足の速さを活かしたい立ち位置

野球をした際に、自分の足の速さを生かしたい場合、まずは出塁することが最も重要なポイントになるため、バッターボックスの立ち位置はピッチャー寄りで、ホームベースの近くに立つのがベストです。

バッターボックスの前の方に立つと、1塁ベースまでの距離が短くなるため、内野安打になる確率が高くなります。
セーフティバントをした場合も、バッターボックスの前に立っていた方がファールになりにくくなるメリットもあります。

また、ホームベース寄りに立つことによって、デッドボールで出塁できる期待も持てます。

パワーを活かしたい立ち位置

ホームランを打つことができるほどのパワーを野球で活かしたい場合、ホームランボールを逃さず確実にとらえたいため、バッターボックスの立ち位置はキャッチャー寄りで、ホームベースから少し遠い位置に立つのがいいでしょう。

バッターボックスの立ち位置をキャッチャー寄りにすることで、ボールを長く見ることができるため、ホームランボールの見極めがしやすくなります。

ホームベースから少し遠い位置であれば、インコースのボールも窮屈にならずにさばくことができますね。

ミート力を活かしたい立ち位置

ボールをとらえるミート力を活かしたい場合、バッターボックスの立ち位置はキャッチャー寄りで、ホームベースから少し近い位置に立つのが理想的です。
この立ち位置であれば、実際に野球をした際にボールをしっかり見極めることができ、かつさまざまなコースにも対応することが可能になります。

ホームベースから少し近い位置に立っても、ミートする能力が高ければインコースをうまくさばくことができますし、アウトコースにもバットが届くので空振りしにくくなります。

ピッチャー目線で見るバッターの立ち位置

野球でバッターボックスの立ち位置を変えるメリットをバッター目線で見てきましたが、今度はピッチャー目線で見てみましょう。

ピッチャーにもバッターボックスの立ち位置は関係あるのですか?

特に右ピッチャーが右バッター、左ピッチャーが左バッターに投げる場合に良くあるケースですが、バッターの立ち位置がホームベースに近いと、デッドボールになるリスクがあるためインコースに投げにくくなり、コースが甘くなる可能性が出てきます。

なるほど!

バッターがバッターボックスの立ち位置を変えることは、相手ピッチャーに影響を与えるメリットもあるんですね。

バッターボックス内では反則打球に注意

バッターボックス

実際に野球をする際に、バッターボックスの立ち位置をどこにすればいいのかイメージできたでしょうか。
しかし、立ち位置を決める際に注意しておかなければならない点があるのです。

野球のルールの中のひとつに、バッターボックスに関するルールで、反則打球というものがあります。
反則打球はバッターボックスのサイズに関係しているため、バッターボックスのサイズを把握しておかないと、野球で立ち位置を変える際に反則打球と判定されてしまうかもしれません。

反則打球…?

反則打球と判定されるとアウトになってしまうので、野球をする際に反則打球と判定されないようなバッターボックスの立ち位置にする必要があるのです。
どのようなケースが反則打球となりアウトとなってしまうのか、具体的に見ていくことにしましょう。

バッターボックスから足が出てしまったケース

野球のルールでは、打者は両方の足をバッターボックス内に置いた状態で打つ必要があるため、スイング時に足がバッターボックスから出てしまうと、反則打球となりアウトになってしまいます。

反則打球でアウトと判定されるのは、ボールがバットに当たった場合で、打球がフェア、ファウルに関係なくアウトになり、ファウルチップでボールがキャッチャーミットに収まった場合でも反則打球に該当します。

ただし、空振りだった場合は、ボールがバットには当たっていないため、反則打球でアウトにはならずストライクの判定になります。

片方の足だけが出てしまった場合はどうなるのですか?

両方の足をバッターボックスに置く必要があるので、片方の足でも反則打球でアウトなのです。

バッターボックスのラインを踏んでいたケース

反則打球でアウトになるのは、足が完全にバッターボックスから出ていた場合のため、スイング時に少しでも足がラインを踏んでいれば、反則打球にはなりません。

野球でバッターボックスの立ち位置を変える際、バッターボックスのサイズを確認して、どこまでならスイング時に足が完全に出ないか、しっかり把握しておきましょう。

ラインもバッターボックスに含まれるから、足が完全にバッターボックスから出ていないと判断されるんですね!

バントやエンドランなど特殊なケース

野球をした際に、バントやスクイズ、エンドランなどをするケースで、相手バッテリーにピッチアウトされたため、バットにボールを当てようとジャンプしてバットにボールを当てましたが、着地した足がバッターボックスから出ていました。この場合はどうでしょうか。

空中でバットにボールを当てた場合は、その後に足がバッターボックスから出ていても、反則打球にはなりません。
しかし、バットにボールを当てたのが空中ではなく、足が地面に着いた後だった場合は、反則打球となりアウトになってしまいますので注意が必要です。

自分に合ったバッターボックスの立ち位置の見つけ方

ここまで、野球においてバッターボックスの立ち位置を変える重要性、そしてメリットを解説してきましたが、自分に合った立ち位置がわからない、と悩んでいる人や、野球でなかなか結果が出ないから、バッターボックスの立ち位置を変えて試してみたい、という人もいるのではないでしょうか。

そんな方のために、ベストなバッターボックスの立ち位置を探すには、どのようなやり方があるのかを見ていくことします。

バッティングセンターでベストな立ち位置を探す

実際に野球をする際のバッターボックスの立ち位置を試したり、確認したりするにはバッティングセンターの活用が理想的です。

バッティングセンターのボールは、毎回同じ速度で同じコースにくるため、バッターボックスの立ち位置を変えながら打つことで、自分にとってベストな位置を探すことができるでしょう。

また、苦手なコースを練習したり、構えからステップ、スイングに移行するまでの一連の動作を繰り返すことで、自分のバッターボックスの立ち位置を固めることも可能です。

自分のスタイルを把握して立ち位置を決める

まず、これまでの野球人生を振り返り、過去のバッティング内容や結果から、自分がどのようなバッティングスタイルなのか把握して、どのタイプの立ち位置が自分に近いかを考えることから始めます。

そこから、自分のバッターボックスの立ち位置をある程度決めた後、調整しながら固めていくのが効率の良いやり方です。
ベストな立ち位置を固めることで、野球をした際に自分のスイングができるケースが増え、その結果としてバッティング内容も良くなっていくでしょう。

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