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ドアスイングとは?正しいスイングでバッティングを改善しよう!

ドアスイング

バッティング時にバットの芯に当たらないケースが多くなる、ドアスイングとはどのような打ち方なのでしょうか。
野球でドアスイングになってしまう原因と直し方、そしてバッティングを上達させる方法を解説していますので参考にしてみてください。

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  1. 野球のバッティングにおけるドアスイングとは?
  2. 野球のバッティングでドアスイングが良くない理由とは?
    1. バットスイング時に脇が開いてしまう
    2. 腰の回転を活かしたバットスイングができない
    3. バットのスイングスピードが上がらない
    4. ボールを押し込むバットスイングができない
    5. 変化球の見極めが難しくなる
  3. 野球のバッティング時にドアスイングになる原因
    1. ドアスイングの原因①背中の方向にテイクバックしている
    2. ドアスイングの原因②身体の開きが早くなっている
    3. ドアスイングの原因③身体が前に突っ込んでいる
    4. ドアスイングの原因④バットのヘッドが下がっている
  4. 野球でバッティングを改善するドアスイングの直し方とは?
    1. 壁を前に作った素振りでドアスイングを矯正する
    2. 背中側のボールを打つティーバッティングでドアスイングを矯正する
    3. 横からのボールを打つティーバッティングでドアスイングを矯正する
    4. 逆手でグリップを握るティーバッティングでドアスイングを矯正する
    5. トスバッティング(ペッパー)でドアスイングを矯正する
  5. ドアスイングを矯正しバッティングを上達させる方法とは?
    1. バットはグリップから出しインサイドアウトでスイングする
    2. タメを作り腰の回転を活かしたスイングをする
    3. インパクト時にボールを押し込むスイングをする
  6. ミート率アップにはドアスイングの矯正が不可欠

野球のバッティングにおけるドアスイングとは?

ドアスイング

ドアスイングとは、野球のバッティング時に両方の腕がまっすぐ伸びた状態でスイングすることを言います。
肘が伸びるので、支点が身体ではなくグリップになってしまうため、バットのヘッドが遠回りして大振りになる、というのがドアスイングの特徴です。

腕の力だけでバットを振ろうとした際にドアスイングになりやすく、野球でドアスイングになるとバットの芯に当たらないケースが増え、バッティングが安定しなくなります。

特に野球を始めたばかりの人や、少年野球をやっている子供に多く見られるスイングですね。

なぜドアスイングって言うんですか?

バットのスイング軌道が、ドアを開け閉めするような動きに似ているからなんです。

扉のドアからきてるんですね!

野球のバッティングでドアスイングが良くない理由とは?

バットのヘッドが遠回りして大振りになると、ボールをミートするのが難しく、バットの芯に当たらないケースが増えてしまうことに加え、他にも野球のバッティングにおいて様々な悪影響をもたらすのがドアスイングです。

では、野球のバッティング時にドアスイングがもたらず悪影響とはどのようなものなのか、具体的に見ていくことにしましょう。

バットスイング時に脇が開いてしまう

ドアスイングは、肘を曲げずに腕を伸ばしてバットスイングするため、野球のバッティング時に脇が開いてしまい、インコースのボールに対応するのが難しく、バットに当たらない確率が高くなり、当たってもボールに詰まやすくなります。

また、バットが下から出るアッパースイングの原因にもなってしまいます。
野球のバッティングの基本は、脇を閉めてバットスイングすることもポイントなため、その基本ができていないバッティングフォームということになります。

腰の回転を活かしたバットスイングができない

バッティング時に、軸足に体重を乗せてステップする体重移動がしっかり行えていないと、下半身を使い腰の回転を活かしたスイングができず、軸もぶれやすくなりバットに力が伝わりません。

野球で力強いバットスイングができず、ボールに力負けしてしまうような場合も、ドアスイングになっている可能性があります。

ドアスイングが原因で、コマのようにただ身体を回転させているだけのバッティングになってしまうんですね。

バットのスイングスピードが上がらない

身体ではなくバットのグリップが支点になるドアスイングは、バットのヘッドが先に出てきてしまい、バットのヘッドが遅れて出てくる、バットがしなるようなスイングができないため、スイングスピードが上がりません。

バットのヘッドが先に出るということは、インパクト時のバットの角度が、ボールを引っ張る方向に向いてしまうため、野球で逆方向へ流すバッティングをするのも難しくなります。

ボールを押し込むバットスイングができない

野球では、脇を閉めて後ろの手の肘を曲げた状態でボールをとらえ、インパクトの瞬間に後ろの手の肘を伸ばし、ボールを押し込むようにバットスイングするのが基本で、ボールに力が伝わり力強いバッティングが可能になります。

しかし、ドアスイングになると、始動時から肘を曲げずに腕を伸ばしてスイングしてしまうため、このボールを押し込む動作をすることができません

ボールを押し込むスイングができないということは、手首が早く返りやすくなってしまうため、フォロースルーを大きくすることができない原因にもなり得ます。

変化球の見極めが難しくなる

ドアスイングは、バットのヘッドが遠回りするスイング軌道で、理想的なバットスイングと比較すると、無駄な動きがありボールをとらえるまで時間がかかり、始動を早くしなければボールを長く見ることができなくなるため、変化球の見極めが難しくなります

同様にストライク、ボールの見極めも早く判断する必要があるため、ボールをミートする確率も下がり、バットの芯に当たらないケースが増えてしまいます。

野球のバッティング時にドアスイングになる原因

これだけ悪影響があると、ドアスイングが野球のバッティングで良くないことがわかりますね…。

そうなんです。
しかし、ドアスイングの直し方の前に、まずはドアスイングになってしまう原因がどこにあるのかを把握しないと、トレーニングを行い矯正することができません。

確かに!
問題点がわからないと矯正しようがありませんもんね!

ドアスイングになってしまう人は、バッティングフォームの一連の流れの中に問題があるため、ここでは野球でドアスイングになるバッティングフォームとはどのような打ち方なのか、具体的に解説していきます。

ドアスイングの原因①背中の方向にテイクバックしている

背中の方向にテイクバックするバッティングフォーム

背中の方向にテイクバックするバッティングフォームは、トップの位置が後ろになってしまい、バットのヘッドが遠回りするため、ドアスイングの原因になります。
また、前の肩が内側に入るため、ボールの見極めも難しくなり、バットにボールが当たらないケースが増えてしまいます。

矯正するには、野球をした際にキャッチャー方向にテイクバックするような意識を持ってバットスイングすることです。

トップって何ですか?

スイングを開始する位置のことです。

なるほど!
トップが後ろになるから遠回りしてスイングに時間がかかるんですね!

ドアスイングの原因②身体の開きが早くなっている

身体の開きが早いバッティングフォーム

野球で身体の開きが早いとは、バットスイング時に上半身が早くピッチャーの方向を向いてしまう状態のことを言います。
脇が開きやすくなるため、肘を曲げずに腕を伸ばしてしまうドアスイングの原因になります。

また、身体の開きが早くなると、上半身と下半身のバランスが崩れるため、バットにうまく力を伝えることができません。
前の肩が早く開かないように意識して、バッティング時につま先をピッチャーの方向に向けずにステップすることで矯正が可能です。

ドアスイングの原因③身体が前に突っ込んでいる

身体が前に突っ込むバッティングフォーム

身体が前に突っ込むとは、軸足に乗せた体重をステップした足に全て乗せるように体重移動してバットスイングしてしまう状態のことを言います。
身体とトップの位置が離れるため、ドアスイングの原因であるバットのヘッドが遠回りする、肘を曲げずに腕が伸びた状態でスイングしてしまう確率が高くなります。

また、軸がぶれやすくなり同時に目線もぶれるため、野球でバットの芯にボールが当たらないケースが増えてしまいます。
ステップ時にステップする足ではなく、軸足の方の股関節を意識することで矯正できます。

ドアスイングの原因④バットのヘッドが下がっている

バットのヘッドが下がったバッティングフォーム

バットのヘッドが下がるとは、スイングの移行時に手首が寝てしまい、バットの角度が地面と平行に近くなる状態のことを言います。
バットを最短距離で出すことができないため、バットのヘッドが遠回りするドアスイングの原因になります。

また、少年野球をしている子供に多く見られますが、バットが重すぎる場合やトップバランスのバットを使用している場合も、バットのヘッドが下がりやすくなってしまいます。

野球でバッティングを改善するドアスイングの直し方とは?

ドアスイングの原因がわかったので、今度は直し方ですね!

しかし、ドアスイングの原因の項目で直し方を簡単に説明しましたが、ドアスイングのバッティングフォームが固まっていた場合、理想的なバッティングフォームに矯正するのは大変なんです。

そうなんですね…。

このため、ここでは理想的なバッティングフォームに矯正することができるように、ドアスイングの直し方をもっと具体的に見ていくことにしましょう。

壁を前に作った素振りでドアスイングを矯正する

壁を前に作った素振り

最初からボールを打ってしまうと、ボールを打つことに意識が向いてしまうため、まずは素振りでドアスイングを矯正しましょう。

身体の正面にネットを置いて壁を作った後、身体とネットの距離がバットの長さになる位置に立ち、その状態で素振りを繰り返します。
肘を曲げずに腕が伸びたドアスイングになると、バットがネットに当たってしまうため、自然と肘を曲げ腕を伸ばさずに、脇を閉めた状態でスイングする感覚をつかむことができます。

野球の練習でこの直し方を実践する際は、以下の2点が重要なポイントになります。

ステップした足が外側に開かないようにすること
フォロースルーは肘を曲げずにしっかりと腕を伸ばして大きくすること

背中側のボールを打つティーバッティングでドアスイングを矯正する

背中側からのボールを打つティーバッティング

前に壁を作った素振りを行う直し方を繰り返し、肘を曲げ腕を伸ばさずに、脇を閉めた状態でスイングする感覚をつかむことができたら、次はトスされたボールを打つティーバッティングで、ボールを打ってもドアスイングにならないように矯正します。

通常は対角の位置からトスされたボールを打ちますが、逆方向の背中側からトスされたボールを打ちます。

背中側からトスされたボールをしっかりとセンター方向へ打ち返すには、少し右方向へ打つ意識を持つ必要があるため、ドアスイングの原因となる、身体の開きが早くなるのを矯正することができます。

横からのボールを打つティーバッティングでドアスイングを矯正する

横からトスされたボールを打つティーバッティング

野球のバッティング時にドアスイングの原因となる、身体が前に突っ込むバッティングフォームになっている場合は、横からトスされたボールを打つティーバッティングを行って矯正します。

横からトスされたボールをしっかりとセンター方向へ打ち返すには、身体の軸をぶらさずに腰を回転させる意識を持つ必要があるため、身体が前に突っ込むのを防ぐことが可能になります。

また、この直し方はタメを作り、体重移動に移行してスイングする感覚をつかむ練習としても役立ちます。

逆手でグリップを握るティーバッティングでドアスイングを矯正する

逆手でグリップを握るティーバッティング

脇が開いてドアスイングになってしまうのを矯正するには、バットのグリップを通常とは逆に、逆手で握った状態でティーバッティングを行う直し方が効果的です。
脇を閉めないと、普通にスイングしてしっかりとセンター方向へ打ち返すことが難しくなるため、自然と脇を閉めたバットスイングを身につけることができるようになります。

また、フォロースルーで手首が返る感覚をつかむこともでき、フォロースルーを大きくするための練習にもなります。

トスバッティング(ペッパー)でドアスイングを矯正する

トスバッティング

ティーバッティングを行う直し方でドアスイングを矯正できたら、ペッパーとも言いますがトスバッティングで投げられたボールに対してもドアスイングにならないようにしていきます。
トスバッティングとは、近い距離からボールを軽く投げてもらい、投げた人がワンバウンドで捕球できるようなボールを打つトレーニング方法です。

投げた人にボールを打ち返すには、脇を閉めてバットのヘッドが遅れて出るスイングをする必要があるため、引っ掛けるような打球が飛ぶ場合はドアスイングになっていることになります。

野球の練習でトスバッティングをする際は、インコースの方が投げた人に打ち返すのが難しいため、インコースに投げてもらうとより効果的です。

なんでペッパーって言うんですか?

何度も打ち返す様子が、コショウを振りかけているように見えることから、ペッパーと呼ばれています。

英語のpepperからきてるんですね!

pepperには「浴びせる」という意味もあるため、トスバッティング以外にも内野の守備練習など、俊敏性を鍛える練習もペッパーと呼んだりします。

そういう意味合いで使うんですね!

ドアスイングを矯正しバッティングを上達させる方法とは?

ドアスイングにならないバッティングフォームを固めることができれば、野球でバットの芯に当たらない、というケースが減りミート率は上がっていきます。
しかし、バッティングをさらに上達させるには、ドアスイングを矯正することに加え、バッティングの基本となるポイントを身につけておくことが重要です。

ここでは、バッティングをさらに上達させるために必要な、基本となるポイントとはどのようなものなのか、具体的に解説していきます。

バットはグリップから出しインサイドアウトでスイングする

バットをグリップから出すフォーム

野球では、腕の力だけでバットを振るバッティングフォームにならないようにするのが基本で、スイングスピードが上がらず、ドアスイングの原因にもなってしまいます。
腰を回転させればバットは自然と出てくるため、バットを振ることよりもバットはグリップから出すことを意識するのが重要なポイントです。

インサイドアウトのスイングができれば、ボールを長く見ることができるため、バットにボールが当たらないというケースが減っていきます。

インサイドアウト…?

インサイドアウトとは、脇を閉めてバットをグリップから出し、最後のフォロースルーは肘を曲げずに腕を伸ばして大きくするスイングのことで、バットが身体の近くを最短距離で通るため、ドアスイングとは逆のスイング軌道になります。
バットのヘッドも遅れて出るため、バットがしなるような力強いスイングができるんですね。

なるほど!
インサイドアウトのスイングは大事なんですね!

タメを作り腰の回転を活かしたスイングをする

後ろの腰を押して回転させるフォーム

ドアスイングを矯正しても、ステップ時の体重移動をうまく行わないと、バットに十分な力が伝わらないため、軸足にしっかりと体重を乗せてタメを作り、腰の回転を活かしたバットスイングをすることが基本です。

野球でステップした前の足で身体を回転させると手打ちになってしまうため、以下のようにスイングするのがポイントで、腰の回転を活かした力強いスイングになります。

後ろ側の腰を押すイメージで始動する
後ろ側の腰が押されて下半身主動で回転する
上半身が回転する
最後にバットが出てくる

インパクト時にボールを押し込むスイングをする

インパクト時にボールを押し込むフォーム

ボールをとらえるまで、後ろの手の肘は曲がったバッティングフォームになっているのが野球では基本で、脇を閉めて後ろの肘を曲げた状態でスイングを開始しても、ボールをとらえる前に後ろの手の肘が伸びてしまうと、バットに力が伝わりません。

後ろの肘を曲げた状態で、ボールをとらえたインパクトの瞬間に後ろの手の肘を伸ばし、ボールを押し込むようにバットスイングするのがポイントで、強い打球を打つことができるようになります。

バッティングを上達させるうえで重要となる、バッティングフォームについてさらに詳細を知りたい方は以下をご覧ください。

ミート率アップにはドアスイングの矯正が不可欠

バットの芯に当たらないスイング、バットに力が伝わりにくいスイングで、野球のバッティングが上達しないのは、バットのヘッドが遠回りして無駄な動きの多いドアスイングが原因かもしれません。

ここまで解説してきた、ドアスイングの直し方やバッティングを上達させる方法を参考に、ドアスイングを矯正してバットスイング時の身体の使い方を身につけることができれば、ミート率がアップして理想的なバッティング内容が増えていくでしょう。

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