各コースに投げ分けることのできるコントロールの精度の高さは、野球のピッチャーに求められる重要なスキルのひとつです。
ピッチャーのコントロールを良くするために必要な練習方法、上手く投げるコツを解説していますので参考にしてみてください。
ピッチャーのコントロールの重要性
コントロールの良し悪しで野球の試合展開が大きく変わってしまうほど、ピッチャーにとって非常に重要なのがコントロールの精度になります。
では、ピッチャーのコントロールが安定していると、どのようなメリットを得ることができるのか、具体的に見ていくことにしましょう。
無駄な四球が少ない
ピッチャーのコントロールが悪いと、ボール球が増えることで余計な四球が発生しやすく、失点するリスクも高くなってしまいます。
ストライクゾーンにしっかりと投げるコントロールがあれば、バッターとの勝負が増えて無駄な四球を減らすことができます。
球速が遅くても抑えることができる
優秀なバッターでも打率が4割を超えるケースが少ないように、難しいコースのボールがヒットになる確率は低く、技術も必要になってきます。
球速が遅くてストレートに自信のないピッチャーでも、難しいコースに投げるコントロールの精度があれば、打たれるリスクを最小限にすることができます。
守備のリズムが良くなる
コントロールの安定しているピッチャーは投球のテンポが良いため、守っている野手のリズムも良くなるというメリットもあります。
守備のリズムが良くなることでエラーもしにくくなり、次のイニングの攻撃にスムーズに移行できるようになります。
ピッチャーのコントロールを良くする練習方法
野手であれば、バッティングの練習や守備の練習で野球の技術の向上を図りますが、ピッチャーも練習を行わなければ、コントロールの精度を上げることができません。
ピッチャーしか行わないようなトレーニング方法もあるため、ここでは野球でピッチャーのコントロールを良くするにはどのような練習をする必要があるのか、具体的に解説していきます。
投球フォームを固めるシャドーピッチング
シャドーピッチングとは、タオルをボールに見立てて握り、投球動作だけを繰り返し行う練習方法でボールは投げません。
ボールを投げると、ボールを投げることに意識が向いてしまうため、シャドーピッチングの練習で投球フォームの問題点を確認できるようにします。
投げるたびに投げ方が変わってしまうとコントロールが安定しないため、足を上げてから体重移動、そしてリリースまでの流れをチェックしてバラツキをなくし、バランスのとれた投球フォームになるように固めていきます。

シャドーピッチングに関して詳細を知りたい方は以下をご覧ください。
山なりのボールを投げるパラボリックスロー
パラボリックスローとは、5mから10mほど離れた場所にボールが入る物を置き、その中に山なりで投げたボールを入れる練習方法です。
山なりの放物線を描く軌道のボールを投げることで、目標までの距離感をつかむトレーニングになり、この距離感を鍛えると投げ方の力加減を調整するスキルが身につき、コントロールの精度が上がるようになります。

なぜパラボリックスローって言うんですか?

パラボリックは「放物線」という意味からそう呼ばれています。

英語のparabolicからできているんですね!
投げる距離を近くした投球練習
投球練習はマウンドから投げると距離があるため、まずは15mほどの近い距離からボールを投げて、狙ったコースに投げることができるようにします。
バッターに打席に立ってもらい、実際の野球の試合を想定して投げる、または9分割されたボードやネットを使用して、目標を見えるようにすると効果的です。
下半身を強化するトレーニング
コントロールを良くするには、投球フォームを安定させる下半身が重要になるため、以下の手順で下半身を強化するトレーニングを行います。
①背筋を伸ばし両足を肩幅まで開いた状態で立つ
②片足を前へ踏み出して腰を落とした後、立ち上がって元の体勢に戻る
③逆の足を前へ踏み出して腰を落とした後、立ち上がって元の体勢に戻る
④手順②と③を繰り返す
足を前へ踏み出してから元の体勢に戻るまでの間、背筋は伸ばしたままにするのがコツで、ダンベルを持てば負荷をかけることもできます。

このトレーニングはランジと言い、投球動作に近い下半身の動きをするため、投球動作に必要な下半身の筋肉を効率良く鍛えることができるトレーニング方法なんですね。
体幹を鍛えるトレーニング
投球フォームのバランスを崩さないために重要となる、体幹を鍛えるトレーニングにはプランクが効果的で、以下の手順で行います。
①うつ伏せになり両肘を90度に曲げて肩の真下に置く
②目線を下に向けてつま先を立て、肘とつま先で身体を支えながら腰を浮かせる
③頭、背中全体、腰、踵が一直線になる体勢にする
④呼吸を止めずに手順③の体勢を20秒から30秒キープする
⑤手順③と④を繰り返す
身体が一直線になるようにお腹とお尻に力を入れるのがコツで、1回の時間は短くして回数を増やすことに重点を置くようにしましょう。
ピッチャーのコントロールを良くするコツ
ピッチャーのコントロールを良くする練習方法を実践していても、野球の試合で思うようにコントロールできない、という人もいるのではないでしょうか。
練習方法の実践に加えて、コントロールを良くするコツをつかむことができると、コントロールを安定させることができるかもしれません。
では、野球でピッチャーのコントロールを良くするにはどのようなコツがあるのか、具体的に見ていくことにしましょう。
同じ投球フォームでボールをリリースする
ボールを投げるたびに毎回投げ方が変わってしまう場合は、コントロールが安定しない原因になるどころか、まだ投球フォームが固まっていない状態です。
コントロールのことよりも、まずは投球練習やシャドーピッチングを繰り返し行い、自分の投球フォームを固め、常に同じ投げ方でボールをリリースできるようにしましょう。
リリースまでキャッチャーミットから目を離さない
コントロールが安定しないのは、投げたいコースを見ずにボールをリリースしている可能性があります。
目線がぶれると投球フォームのバランスが崩れやすくなってしまうため、ボールをリリースするまでキャッチャーミットから目を離さないのがコツです。
トップの位置を安定させる
トップとは、腕を振ってボールを投げる直前の腕の位置のことで、トップがバラバラだとコントロールが安定しなくなってしまいます。
足を踏み出した際に、ボールを持った腕の肘が肩と平行か、やや高い位置になっているのが正しいトップの位置で、同時に胸を張ってボールをリリースするのがコツです。
リリースポイントを固定する
手からボールが離れる位置、リリースポイントが毎回変わってしまうのもコントロールが安定しない原因のひとつです。
リリースポイントを固定させるには、下半身の体重移動を意識して投げるのがコツで、体重移動ができていれば自然とリリースポイントが一定の腕の振りができるようになります。
手首でコントロールしようとしない
手首の向きや角度でコントロールを良くしようとすると、腕を振った方向と手首の向きが違ってしまうため、きれいな回転のボールを投げることができず、コントロールも安定しません。
そのため、手首で調整するのではなく、投げ終わったフォロースルーで手の甲が見えるような手首の向きで腕を振るのがコツです。
ピッチャーに必要不可欠なコントロールを磨こう
コントロールの精度を上げるには、自分のピッチングスタイルを理解することが重要で、この投げ方を意識すると思ったコースに投げることができる、という感覚を見つけるところからスタートします。
ここまで解説してきた、ピッチャーのコントロールを良くする練習方法やコツを参考に、野球の練習で投げ込みを行って、自分の感覚を見つけてコントロールに磨きをかけてください。


















